松田たかひこさんが記者会見を行いました。
あったか神戸と松田たかひこさんが、8月31日 神戸市役所で記者会見を行いました。松田隆彦さんの決意表明を掲載します。
このたび、「市民にあたたかい神戸をつくる会」(略称:あったか神戸)の神戸市長候補となることを決意いたしました「会」の共同代表の松田隆彦です。
今、政治の流れを変えるカギは、市民と野党の共同です。そういう点で「あったか神戸」は市民団体のみなさんと野党である日本共産党兵庫県委員会が共同して活動してきた団体です。日本共産党兵庫県委員会の責任者である私が決意することは、市民と野党の共同を、広く神戸市民のみなさんにアピールにもなろうとと考えています。
もちろん、私たちの政策に賛同していただける他の野党や議員のみなさん、また保守の方でも今の自民党の政治をおかしいと感じておられるみなさん、広範な市民との共同を、選挙戦を通じて追求していきたいと考えています。神戸市政の転換を願う、すべての市民のみなさんに様々な願いや要求をお寄せいただき、その要求を実現するための共同とご協力をお願いしてたたかいぬく決意です。
神戸市長は4年前に久元市長に替わりました。そのもとで今、行われているのは、安倍政権の悪政の神戸市政への持ち込みです。
久元市長は、地方自治の魂である「住民福祉の増進」という役割を投げ捨てています。4年前の市長選で自らが掲げた「中学3年生までの医療費無料化」の公約を守らず、逆に安倍政権の「骨太方針」に迎合して、一部負担させるべきという結論を政令指定市長会で自ら主導してつくりあげ、その結論を神戸市に逆輸入して開き直っています。県下8割の自治体、また、全国に広がる「中3まで医療費無料化」の流れを、神戸市民には背を向け、「安倍内閣のご意向」にそって、逆転させる役割を果たそうというもので絶対に許せません。
「震災課題にめど」と言い放ち、ご高齢の震災被災者を裁判にまでかけて、「終の棲家」である借り上げ復興住宅から追い出そうとする姿勢も絶対に許せません。被災市民イジメが、震災復興の総仕上げというのはあまりにも冷たい政治姿勢だと言わなければなりません。
また小中学校や公民館など公共施設の統廃合、敬老祝い金の廃止、配食サービズ事業の食費単価引き下げなど福祉・住民サービスの切り捨てを市民に押しつける一方、三宮大開発、湾岸道路延伸に加え第四の人工島計画・六甲アイランド南の埋め立て開発を解禁するなど、巨大開発行政を加速しようとしています。 巨大開発路線は、市民に借金だけ残し、神戸空港運営権を民間に売り飛ばす破たんでも明らかなように将来の市民負担をまったく顧みない時代遅れです。
何より市民の願いのトップは「ムダな公共事業の廃止」です。これは4年前の市長選挙後の出口調査でも、春に日本共産党市議団が4200人の市民から回答を得たアンケートの結果と同じです。また、市民アンケートでは、国保料の軽減、介護保険料・利用料の軽減、子育て施策の改善などの切実な要求が多数寄せられています。
いま神戸市民と神戸経済にとって最優先すべきことは、都心三宮への巨大商業ビルの誘致でも、2本目の東西高速道路をつくることではありません。皆さんの住む地域で、スーパーなどが撤退し、移動販売に頼らなくてはいけなくなったり、バス路線などがなくなってこのままではすみ続けられなくなっている問題に真っ先に応えることです。そして、市民のくらしを支え、雇用の7割を支える中小企業を応援することで地域循環経済を活性化させることです。この市政の大転換にとりくむために、私は「あったか神戸」の候補者として市長をめざします。
今回の市長選挙は同時に4つの行政区で議員補欠選挙が行われます。その原因は、久元市長の最大与党である自民党の中で、議員が税金を横領し詐欺罪に問われるという恥ずべき犯罪がおきたことにあります。 この解明と責任の所在は、当然、不正を働いた自民党にあるわけですが、久元市長は、詐欺行為が明確になっても税金を詐取した議員を市長として告訴していません。身内の与党に「忖度」して甘い関係というのは、国政で問題になっている「政治の私物化」にも通じるものです。こうした政治姿勢も選挙の争点として語っていきたいと思います。
また、安倍政権が憲法改正をねらっているもとで、自治体の首長として、憲法に基づき、市民の人権や平和・民主主義を守る立場を貫くことが大事だと考えます。久元市長になってから、憲法集会の後援をとりやめるなど、安倍政権を忖度したかのような態度が露骨になってきました。「住民こそ主人公」の市政が今こそ求められています。市長選では、平和で安心した市民生活をおびやかす、安倍政権の悪政に神戸からもノーの声をあげていきたいと考えています。
「あったか神戸」ではこの間、行政区ごとの特色を活かした政策作りや運動を進めてきました。今回の市長選挙に当たっての政策・公約は、選挙本番に向けて、さらにねりあげていきますが、次のように考えています。
最初に、市政に臨む「3つの基本姿勢」です。
●市政に臨む「3つの基本姿勢」
いまの公約違反で大型開発進める市政を転換するために、3つの基本姿勢でのぞみます。
(1)市民の意見を良く聞き、願いに寄りそう
・官僚的トップダウンでなんでも押し付ける市政から、時間がかかっても住民合意を大切にし、住民の願いに応える市政への転換をすすめます。
(2)市民との約束を守る
・平気で公約違反する市政から、市民との約束を守り、住民目線で、国に対してもしっかり意見を言う市政への転換をすすめます。
(3)神戸の良さを大切にする
・呼び込み偏重・外部頼みの市政から、いまある地域資源「神戸の底力」を信頼して、「神戸らしさ」を大切に育てる市政への転換をすすめます。
次に、「あったか神戸」が市長選挙にのぞむ基本政策・案です。
・「あったか神戸」の基本政策
①神戸の未来を支える世代を大切にする神戸
②医療・介護・福祉を安心して受けられる神戸
③地域をあたため、足元から経済が潤う神戸
④まちづくりに市民の暮らしを中心に置く神戸
⑤『本当の意味の』震災復興をすすめる神戸
⑥憲法を活かした平和都市をめざす神戸
私は、神戸大学に進学後、神戸に住み、神戸ではたらき、家庭を築いてきました。その間、多くのみなさんと力をあわせ、阪神・淡路大震災の救援復興活動、神戸空港建設反対の活動、神戸製鋼石炭火力発電反対の活動、原発再稼働反対の活動などとりくんでまいりました。また日本共産党公認で1996年には衆院兵庫1区候補者、2009年神戸市長選挙候補者として選挙戦も経験してきました。
震災から22年にして、借り上げ住宅からの被災者追いだし、新たな開発行政、神鋼石炭火力発電の新設問題など市政をめぐり、決着をつけなければならない問題が浮上しています。
市民が主人公と言える神戸市。市民にあたたかい神戸市を実現するために、全力を尽くす決意です。どうぞよろしくお願いします。