粟生線の会・西区が総会
市民の意見をもっと聞き、愛される粟生線に
「公共交通・神鉄粟生線/沿線住民の足を守る会」(粟生線の会・西区)は、五月十九日第六回の総会を行い三十二人が参加しました。
今回の総会では、粟生線活性化協議会が作成している「粟生線沿線地域公共交通網形成計画」について、神戸市住宅都市局公共交通課の「出前トーク」で説明を受けました。
同計画は、国民の公共交通への要求が強まり、「交通政策基本法」がつくられ、法改正により、粟生線だけの「連携計画」でなく沿線地域全体の公共交通網の計画をつくろうとするもので、まちづくりや、コミュニティ交通、バスやタクシーなども含めた計画にしたと説明がありました。
参加者からは質問や市への要望などが出されました。
総会での経過報告では、▽超高齢化、少子化がすすむなか、住み続けるために欠かせない公共交通をどうするのかが問われており、「会」として神戸電鉄や、兵庫県へ申し入れや懇談を行った▽粟生線の危機は一層強くなっており、国や自治体の支援はつよめられているが、粟生線だけでなく屋台骨の有馬線でも利用が落ち込んでいる▽『粟生線活性化協議会』が一致して取り組めていなくて、市民や利用者の声を聞いていない―などの現状が報告され、「市民からもっと意見を聞いて、愛される粟生線にすることが必要」「『会』としても、粟生線をしっかり応援しよう」と呼びかけられました。
討論では予定時間を超えて意見が続出しました。
「敬老パスを神鉄でも使えるような運動を強めるべきだ」「イベントも大事だが、利用者が広がるような取り組みを」「通学には学割が大きい鉄道はとても大事。電車を残してほしい」「沿線地域の農村部に昔から住んでいる人にも運動に加わってもらいたい」などの他、「地域の高齢化で、認知症や人口減、スーパー閉店で買い物難民が問題になっている。なんとかしないといけない」「自治会が見守り活動しているが、孤独死なども出て、発見が遅れて心配。独居の方も多い」など地域の様々な問題が出され、熱心な議論がなされました。