神戸市長選挙結果について
市民にあたたかい神戸をつくる会が「選挙結果について」を発表しました。
ぬきなゆうなさんへのご支援に感謝し、
引き続きあったか市政の実現に、ご支持・ご支援を
10月27日に投開票された神戸市長選挙において、「市民にあたたかい神戸をつくる会」(略:あったか神戸の会)共同代表である、ぬきなゆうな候補は健闘しましたが、矢田市政の継承を掲げた久元候補が過去最低の得票率(36.4%)で当選するという結果となりました。
多くの市民の皆さんのご支援に深く感謝申し上げるとともに、ご期待に添うことができなかったことにお詫び申し上げます。
私たちは、さまざまな要求実現の市民運動を基礎に、市長選挙をたたかう共同の政治団体、「市民にあたたかい神戸をつくる会」を3月29日に設立。8月22日に候補者としてぬきなゆうな氏の擁立を決定し、政党では日本共産党を含む16団体の構成員が力を合わせ、市内全駅一斉早朝宣伝やGOGOGOO(5駅5時間50人)作戦など、約170万枚のビラを市民に届け、宣伝・対話活動を精力的にすすめてきました。
9区すべてで地域の会がつくられ、新社会党も「ぬきな支持」を決定。さらに130を超える団体からの推薦決議があがり、学者研究者、医師からの推薦アピールも出されるなど、共同の取り組みが大きく前進しました。
開発優先・市民不在の市政転換を訴えた政策論戦は他陣営を圧倒してきました。「市民の声と願いに寄り添う市政に」「三宮巨大開発など一極集中でなく、9区のそれぞれの特色をいかした地域活性化を」「敬老パスの無料化復活・中学校までの医療費無料化・自校方式での中学校給食実現」などは、選挙戦のなかで他候補も公約の一部に取り入れざるを得ない状況をつくってきました。
しかし結果は、市民の6割以上が棄権する低投票率のなか、異例なほど幹部を大量投入し自民党丸抱えで大々的な選挙戦を展開した久元陣営、無党派を装いながら終盤はみんなの党丸がかえとなった樫野陣営などに対し、私たちはそれらを上回る活動、とりわけ一人ひとりの市民との旺盛な対話活動の遅れを克服できなかった、ということを示しました。今後「あったか神戸の会」の活動を日常的に積み重ね、市民が主人公の市政を実現しうる力にまで大きくさせていくことを決意するものです。
当選には至りませんでしたが、この選挙戦を通じて、神戸市民の切実な要求について大きな変化を作り出しています。西区住民の「支所機能充実を」の声に対し、久元候補は「分庁舎整備」を表明しています。子ども医療費無料化の問題でも、「段階的に」から「速やかに」へ変化しています。国民健康保険料の問題では、来年から旧但し書き方式に移行するにあたり、「みなし控除」の適用が、選挙後の運営協議会専門部会で示されるなど、私たちの粘り強い運動が市政を動かしています。
私たちは、今回の選挙戦で多くの皆さんからいただいた、あつい思いと力強い支援を励みとして、今後は選挙で掲げた公約を皆さんと一緒に運動によって実現をめざします。
全体政策や選挙中に発表した各区の「ローカルマニフェスト」をいっそう地域に密着した豊かなものに発展させ、市政転換の共同の輪を地域から広げましょう。
皆さんのご支持、ご支援に感謝申し上げますと共に、今後もより一層のお力添えをお願いします。
2013年11月5日 市民にあたたかい神戸をつくる会